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ソフトバンク桶狭間の戦い

いよいよ、先週の10月24日に
番号ポータビリティがスタートしました。

ソフトバンクの孫正義社長は、
この機会にユーザーを増やすべく、
通話料・メール代0円、基本使用料70%OFFの予想外割を発表し、
奇襲を持って2大勢力に果敢に挑戦するところから、
社内ではこれを「桶狭間の戦い」に例えているとか。


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さすがは孫社長、度肝を抜くプランです。
実際、驚きました。

しかし、水を差すわけではありませんが、
びっくりさせるのは奇襲の一部分でしかありません。

実は、例えに出た「桶狭間の戦い」は、
最近の研究で奇襲ではなかったと言う説が
有力になりつつあるんです。

「桶狭間の戦い」は約10倍の兵力を持つ今川義元軍の油断に乗じて
織田信長が桶狭間で側面から奇襲をかけて
大勝利を収めたとされる逸話です。

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ところが、最近では今川軍は信長軍の動きを察知していたし、
側面からの奇襲ではなく正面衝突だったとの説が有力です。


信長の勝因の1つは2万5千と言われる今川軍の中でも、
その一部である今川義元率いる本隊と戦い、
大将を討ち取ったのが大きな要因なのですが、
実は信長隊は本隊と知らずに戦いを挑んだ節があるらしいのです。


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どうも、信長軍は沓掛城から出てきて今川軍の本隊を
丸根、鷲津砦を攻め落とし大高城から出てきた
戦いに疲れ切った先鋒隊だと思って
攻撃を仕掛けたらしいのです。

相手が疲れていれば勝ちやすいとの判断です。
(つまり、奇襲ではありません)

今川軍にとってみれば、側面を移動していた信長軍が
正面攻撃した来たことがまず予想外。
それが大軍勢の一部にすぎない本隊であったことの不運。
加えて、前も見えないくらいの大雨だった悪天候の不運。
戦いが始まった場所が桶狭間と言われるような窪地で、
撤退が用意に出来なかった立地上の不運。

逆に見れば、これらがすべて信長軍側の幸運だったわけです。

桶狭間の戦いは地理的条件を考慮した計画的な奇襲ではなく、
様々な偶発的な幸運が重なって起こった勝利だと言えるわけです。

で、何が言いたいかと言うと、
奇襲の成功には「運」が重要だと言うことです。

それには、「予想外」ではなく、
「運」を確実に引き寄せる
経営者の直感と技術が重要ではないでしょうか。

「予想外割」でびっくりしたけど、
システム障害で番号ポータビリティに対応できなくなったことが、
今後どのようにソフトバンクさんに影響するのか。

「運」を研究する経営者として、
大変興味があるところです。


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渡邊 隆
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代表取締役兼CEO

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