私には３軒の行きつけのお寿司屋さんがあります。

会社近くの新宿２丁目に一軒、
そこの花板が独立開業した曙橋に一軒、
そして自宅近くの武蔵境に一軒です。

会社近くの「梅寿司」は、
長いつきあいから多少の我が儘は聞いてくれるので、
私がプロデュースした裏メニューがあります。
（密かに表メニューにならないかと思っているのですが。。）

それが、この「まぐろ三兄弟」です。

所謂、鮪づくしなわけですが、
この個性が違う三味を味わうと
食材としての鮪の偉大さがわかります。

まずは三男のヅケから。
鮪の赤身を醤油に浸けたものですが、
醤油が鮪の生臭さを消してくれるだけでなく、
赤身が持つ芳醇な香りを更に引き立ててくれます。
（ちなみに、私は鮪は香り命だと思っています）

次は次男のトロ（中トロでもOK)。
ヅケのさわやかさから一転して、
脂身の濃厚な味わいと、それが口の中でとろける感じが
心地よいハーモニーをかもし出して、
至福の一時を演出してくれます。

トロを食べたら、
もうこれに勝る存在感がある鮪はないだろうと油断したところに、
最後は長男の炙りトロがガツンとパンチを見舞ってくれます。
魚肉じゃない、さりとて獣肉でもない。
そのどちらの良さも合わせ持ちながら、
お互いの領分を維持して決して相手側に浸食しない。
その絶妙なバランスが陶酔の世界へと誘ってくれます。

ヅケで香りを、トロで濃厚な味わいを、
そして最後は炙りトロで食の新世界へ。

弊社では接待の時にお出しするのですが、
お世辞抜きで喜んでもらえます。

難点を言えば、少々値が張ることでしょうか。。。

鮪好きの方は、ぜひお試しあれ！

■「梅寿司」
新宿区新宿2-13-7 TEL03(3341)4826
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=35.41.13.146&lon=139.42.41.817&ac=13104&az=45.2.13.7

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